民間と公的機関の違いに驚き。

転職は、自分で決める一大決心!その時、人は転職を考える。

公的機関の事務職(契約・経理・給与・人事)として10年以上勤務していましたが、過労やパワーハラスメントなどで心身を故障し、休職を繰り返していました。休職が重なるごとに周囲の当たりがきつくなり、心身ともにボロボロになり、退職せざるを得なくなりました。夫は専業主夫だったので、何とか次を見つけなければと必死でしたが、体調が安定せず、転職活動は失敗続きでした。

焦るのをやめ、生活リズムを整えたり、食生活を見直したり、適度な運動を取り入れたり、とにかく体調管理の徹底をはかりました。かなり時間はかかりましたが、心身ともにすっかり良くなったと感じたタイミングで、個別指導の塾講師の求人に応募し、採用されました。

転職2.jpg

あまり構えることなく面接に臨みました。履歴書不要とのことでしたが、一応用意しておいたところ、面接時に履歴書に書くような内容の記載を求められたので、用意しておいてよかったです。面接官が記入しているチェックシートに「清潔感」「態度」「笑顔」などと書かれているのが見えたので、そのあたりに気を付けながらハキハキと笑顔で受け答えをしました。

面接では対面での面接に加え、スマートフォンを使った人物チェックや学力を見るためのテストがあったのですが、事前に何の勉強もせず臨んだので、時間が足りなくなり、最後の方は適当に回答欄に記載してしまいました。ただ、終始構えずにリラックスして臨んだのが功を奏したのか、面接後すぐに採用の連絡がきました。

一次面接通過後、二次面接があったのですが、所要時間4時間と長いものでした。一次面接に受かった人たちを集めて、会社側が延々とマニュアルや注意事項などを叩き込むような感じで、話す側も疲れたのか「あとどのくらい話せばいいんでしょうかね」と何度か確認していたので、双方耐久レースみたいなところがあるのだなと可笑しくなりました。

「子どもたちの未来のために」を繰り返すわりに「あなたたちの給与の源は子どもの保護者だから、常に保護者の目を感じながら仕事をするように」など、建前と本音が入り混じった説明も面白かったです。「二次面接に通過したら連絡します」と言いながら、その場で配属校が決まっていたりするのも妙な感じがしました。

事前に「交通費は一律千円支給します」と説明を受けていましたが、面接終了後に一人一人現金入りの封筒を手渡しされたのには驚きました。私だけかもしれませんが、千円札が新券だったので「用意する方も大変だっただろうな」と思いました。

 公的機関で働いたことしかなかったので、民間の競争社会というものに初めて触れて、ノルマだの実績だのを重視する組織というのが存在するのだということを目の当たりにし、「民間って厳しいんだな」ということを思い知りました。また「中学受験、高校受験合格も重要だが、保護者の目指す本当のゴールは偏差値の高い有名大学への進学」と言われ、そこそこの学歴は持っているものの「どこの大学を出たかなんて意味ないな」と思っていた私は、同い年くらいの保護者がいまだに学歴にこだわっているという事実に驚きました。

研修では「マニュアル通りにやることがいちばん」と言われていましたが、実際の現場はマニュアル通りとはいかなかったことに戸惑いました。時給は高い方でしたが、時間外労働(サービス残業)がまかり通っていたところにはブラックさを感じました。自分に子どもがいないことや、子ども相手の仕事が初めてだったこともあり、マンツーマンで何をどう教えればいいのか毎回迷いましたが、接していくうちに生徒の一生懸命さ、さらにはわがままなところまでも可愛く思えるようになった自分にびっくりしたりもしました。

カテゴリー:

« なんといってもお給料    前職の経験を生かしたい »
Copyright © 2016 転職を決める時 . All rights reserved